佐々畜産では、毎年2月になると、繁殖母牛に対して牛伝染性リンパ腫の抗体スクリーニング検査を実施しています。
スクリーニング検査とは、陰性の集団から陽性(感染)の個体を見つけ出す検査のことを言います。
今年は、66頭の母牛を採血しました。
家畜衛生保健所に抗体検査を依頼した結果、
陰性牛66頭中、2頭が陽性に変わっていました。
陰性が陽性に変わった割合のことを陽転率と言います。
今年の陽転率は、3.03%(2/66)となりました。
この、年に1回のスクリーニングテストは、6年前から実施しています。
平成29年 陽転率25%
(熊本地震にて繁殖牛舎倒壊にて分離飼育出来ず。)
平成30年 陽転率5%
平成31年 陽転率0%
令和2年 陽転率0%
令和3年 陽転率6.25%
令和4年 陽転率1.6%
令和5年 陽転率3.03%
今年も、陽転率をゼロに抑えることができませんでした。非常に悔しいです。。。
今回、陽転した牛は、まだ1産目と4産目の、まだまだこれからの牛たちなのです。
以前もお話しした通り、佐々畜産では、注射針や直検手袋、除角の器具など人為的な感染要因に関しては、徹底的に対策しています。
したがって、感染を媒介しているのは吸血昆虫(アブやサシバエ)と考えられ、ネットなどで対策するしかありません。
どこで感染してしまったのか、検証が必要です。
またしばらくすると、吸血昆虫が発生し始めます。
今年も気を引き締めて、「ゼロ」を目指して頑張ります。