今年も、毎年恒例の牛伝染性リンパ腫(旧牛白血病 以下 EBL)のスクリーニング検査の時期になりました。
これは、どのような検査かと言えば、EBL抗体 陰性牛のみを一斉に採血し、陽性へと変わっている母牛の摘発を行い、今年の夏季の分離飼育や防虫ネット対策の参考とするものです。
この検査も数えてみたら、”第10回”、つまり10年目ということで、自分でもびっくりしました。
採血する頭数も年々増え、60頭超えとなりますので、準備も含めて農場にとっても、一大イベントとなります。
まず準備するものは、採血管とシリンジです。

ここで大事なのが、採血しながらその母牛の採血管を探していると、採血する時間より探している時間の方が長くなってしまうということです。
よって、部屋ごとに、先に採血管を並べておくことが重要です。
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その後、実際の採血→採血管となります。
10回目ともなると、家族やスタッフさん達が把握しているので、一連の流れもスピーディーに進行します。
空のシリンジを渡す役(娘)→ 保定者 → 母牛の番号確認 → 採血管のラベルの確認 → 採血者 → 使用後のシリンジの廃棄 といった流れです。

約1時間程度で終了です。

そして、大事なのが検査結果です。
陽性へと変化した割合を陽転率と言います。
もちろん、陽転率は「0 %」がベストですが、なかなか達成するのは難しく、陽転率5%を目安に、これを超えなければ、上手にEBLをコントロール出来ていると言えます。
下の表が去年までの結果ですが、5%を超えている年もあるのが分かると思います。
このような年では、母牛が感染している時期や場所など、必ず思い当たる所があるので、そのようなポイントを改善し、次の夏季を迎えることになります。
そして、今年の結果です。

0 / 63頭で、陽転した母牛はいませんでした。
ホッとしました。
しかし油断は禁物です。
もうすぐ暖かくなり、吸血昆虫が活動し始めます。今年の夏も、無事に乗り越えることができるよう、対策を抜かりなくしたいと思います。
また来年、”陽転率0%”の報告ができれば幸いです。