11月11,12日に熊本県家畜市場にて黒毛子牛のセリが開催されました。
セリ結果は以下の通りでした。
去勢平均 827,995円 税込(前回比+43,568円)
メス平均 670,832円 税込(前回比+11,234円)
今月は、忙しくてセリの初日しか行けませんでしたが、相場的には「上げ」でした。
先月までなら、80万前後で落ちていた去勢の子牛も、90万オーバーまでいかないと購買できないような印象でした。
今の枝肉価格からすれば買い控えしたいところですが、12月はさらに「上げ」となるならば、今月の方が良いような気もしますし、肥育農家としては難しい判断だったと思います。
今日は、肥育素牛の選畜のポイントのお話です。
子牛の表現型以外に肥育農家がセリ名簿でチェックしているところです。
① 血統
やはり、なんといっても血統です。今は4代祖まで表示するようになってきました。
② 生産農家と給与飼料
生産農家によって、育成方法が異なりますので、よく購買する農家さんの方が安心してセリ落とせます。また、給与飼料ですが、これはモネンシン添加の有無も含めてチェックする人も多いです。
③ 母牛情報
例えば、4代祖が全て同じ組み合わせであっても、母牛の能力によってその個体の能力は全く異なります。
よって、枝肉成績より、同じ母牛の産子(弟や妹)を狙って購買する方も多いです。しかし、私の場合はこの実績牛を狙うことは、ほとんどありません。
私が母牛情報の中で一番チェックしているところは、産次数です。産次数と肥育成績の関係性については、当ホームページのコラム欄「牛飼い獣医師の豆知識」をご覧ください。