雌を産ませるには !?

雌を産ませるには !?

2021年9月18日

雌雄の産み分けには、色々な方法があります。

簡単で成功率が高い方法は、事業団のオス種や酪農家が用いる搾乳用のメス種を使用することです。

その他にも、重曹を給与すると雄が産まれやすいなど様々な知見があります。

しかし、一番手軽に出来るのが、人工授精のタイミングを変える方法ではないでしょうか。

発情期の中で受胎率が高い期間である授精適期の範囲内で、早めの授精でメス、遅めのタイミングでオスの割合が増えることが分かっています。

その割合は、例えば早いタイミングではメスが6割、オスが4割で産み分けが出来ると言われています。

よって、私の農場でも雄が欲しい時には遅めに、諒太郎などメスが欲しい場合は、早めの授精を心掛けています。

実は今、この方法である種雄牛の「メス」を待ち望んでいます。

この血統は、市場での評価が低く、なかなかセリに出てこないのに加えて、もし出てきても値段が高過ぎて我家の財力では買えません。

そこで、自家産で産ませようと思い、これまで何頭も超早付けをしてきました。

しかしながら、先月の第1号は雄を確認後ヨロメキそうになり、先日の第2号も雄。。。寝込みそうになりました。

「何が早付けじゃー、雄しか産まれない」と嘆き、次も雄なら入院するとスタッフと話していたら・・・。

本日、待望の、「聖香藤」のメスがやっと産まれました!

実は、これからの分娩予定の 9割以上は、「聖香藤」で種付けしています。

「聖香藤」:勝忠平-安福久-平成勝で、メスの成績に優れ、安福久や美国桜同様、母体に持ってくると抜群の成績です。

今後、「聖香藤」での早付けによる産み分けのデータも、数が揃ったら皆さんにお見せしたいと思います。

良かった参考にしてみて下さい。