お産の時には、牽引を途中で止め、羊水を吐かせる方法や、娩出後に逆さ吊りにしたりと、色々工夫されて口腔内の羊水を除去されていると思います。
こういった羊水除去は、新生児の蘇生方法としてはとても大事なことです。
しかし、皆さんも経験があると思いますが、これらの作業をしても、鼻腔や喉の咽喉頭部付近に羊水が痰のように絡まり、呼吸をする度に「ゴロゴロ」と音がする個体がたまに見られます。
何か苦しそうで、取ってあげたいと思い、再度逆さ吊りをしても、なかなか取れません。
こんな時にお勧めしているのが、カテーテルを用いた羊水吸引術です。
使用しているのは、人体用の「フィーディングチューブ(経口胃チューブ)」です。
少し慣れるまでは、鼻腔内にカテーテルを挿入するのに手間取りますが、回数を重ねれば一般の農家さんでも簡単に出来るようになります。
又、このカテーテルは、繰り返し使用出来ますが、注意点もあります。
使用後は、綺麗に洗浄・消毒し、衛生的に保管するように心掛けます。
興味がある方は、担当の獣医さんに相談してみてください。