10月7、8日に熊本県家畜市場で黒毛子牛のセリ市場が開催されました。
セリ結果
去勢平均 778,190円 税込(前回比+12,183円)
メス平均 659,598円 税込(前回比-11,749円)
最近の枝肉事情としては、緊張事態宣言が解除され全国的に観光業、飲食店への客足が少しづつ戻って来ており、枝肉価格も徐々に回復しています。
しかし、これまでの肥育農家へコロナショックの影響は大きいようで、子牛価格は伸び悩んでいるような印象でした。
我家の導入牛と言えば2日間で肥育用11頭、繁殖用 3頭購入し、88万前後(税込)と少し高めではありましたが、血統と牛が揃っていたので満足はしています。
今月は、先月に続き繁殖用育成牛のポイントのお話です。
大まかには、肥育素牛と変わらないのですが、育成牛独自のポイントもあります。
私の農場のように自然哺育(親付け)の管理では、導入時に乳頭などの「乳器」がしっかりした牛かどうかが選畜のポイントとなります。
なぜならば、乳器の良し悪しで、分娩後の泌乳量が全く異なるからです。泌乳量が少ない母牛の場合、粉ミルクを追加哺乳しなければいけないケースも出てきます。
また、早期離乳の農家さんの場合でも、1週間くらいは親付けする方が多いので、乳器が弱いと初乳の泌乳量が全く異なります。
しかし、この「乳器」というのが、血統の良い資質型の母牛ほど弱い傾向にあり、なかなか血統、牛、乳器、値段と4拍子揃えるのは、至難の技となります。
よって、毎月の市場で「女神」に出会えることを期待しているのです。