第12回熊本県畜産まつり速報

第12回熊本県畜産まつり速報

「熊本県畜産まつり」が無事に開催されました。

少し閑散としたように見えますが、コロナ対策で入場時間の指定や人数制限がもうけてありました。

枝肉共励会の黒毛和種の部では、出品頭数60頭、内BMS12が28頭もいるハイレベルな共励会でした。

以下、主な入賞枝肉の紹介です。

名誉賞首席
経済連 藤原正博

血統: 福之姫-安福久-第1花国
枝肉重量 513.6 BMS12 枝肉単価 10010円

ロース 111 バラ 9.5 歩留基準 82.6

名誉賞2席
経済連 (同)恵ファーム

血統:白鵬85の3-百合白清2-隆之国
枝肉重量 492.3kg BMS12 枝肉単価 5050円
ロース98 バラ 10.4 歩留基準 81.3

名誉賞3席
経済連 吉田忍

血統: 諒太郎-美国桜-幸紀雄
枝肉重量 592.2kg BMS12 枝肉単価 4500円
ロース 108 バラ 9.5 歩留基準 80.9

入賞された方々、おめでとうございました。

GCの枝肉について少しだけ解説したいと思います。

今の共励会というのは、「サシ」の勝負というよりは、枝肉の造りを重要視します。

というのは、「サシ」は入っていて当たり前であり、正味の肉量が多い枝肉が入賞しやすい傾向にあるのです。

その指標の一つが、枝肉の歩留基準値です。

歩留基準値は、ロースやバラの数値が高く、枝肉重量が小さい程、高くなります。

ロース面積といのは、枝肉重量に比例します。

よって、同じロース面積が110であっても、枝肉重量が600kgと500kでは意味が全く異なります。枝肉重量が500kgの方が断然歩留基準は高くなるのです。

今回のGCの歩留基準は、82.6と最上級であるのに加え、フケ、カブリまも厚く、「サシ」もまんべんなく入っており、100点満点の枝肉といえるでしょう。

ちなみに我が家の参考出品の枝肉も紹介します。

血統: 幸紀雄-安福久-勝忠平
枝肉重量 628.6kg BMS12
ロース98 バラ 10.4 歩留基準 79.2

枝肉のボリュームやフケ、カブリの厚さなどは良かったのですが、少し枝肉重量が大きい割りにロース芯が小さかっのと、芯サシにムラがありました。

でも、枝肉の造りには満足しています。また、次回開催時に頑張ります。