自然哺育(親付け)で一番多い子牛の疾病は、「下痢」です。
なぜなら、母牛の体調によって乳質や乳量が日々変化するので、人工哺乳に比べて子牛の下痢のリスクがどうしても高くなるのです。
また、下痢を発症した際に、生菌剤や止瀉薬を飲ませるのも自然哺育だと苦労します。
なぜかというと、人工哺育であれば、ミルクに混ぜて飲ませれば良いのですが、親付けの場合そうは行かないからです。
ここでお勧めなのが「団子」の給与です。
方法は簡単で、飲ませたい薬を何種類か水と混ぜて、団子にして食べさせるだけです。
佐々畜産では、「ビオスリー」「新中森獣医散」「ベリノール末」の3種類をよく使用しますが、水に溶かして団子状になれば何でも構いません。
団子給与の動画です。↓↓
コツは、上顎に塗りつけるようなイメージです。そうすれば勝手に子牛が食べてくれます。
この時、子牛の奥歯で噛まれないように十分注意して下さい。かなり痛いです。