タイトルにあるように、今年初の緊急出荷(病畜屠畜)がありました。
この個体は、5月上旬出荷を予定していた牛ですが、左前膝の関節炎で治療していました。

足腫れの発見後、すぐに1頭に隔離し、毎日カンメルパスタを塗りながら、注意深く観察していました。
しかし、夕方、突然起立不能になったのです。
立てなくなったのを発見したのが、17時前後でした。どれくらい突然かと言えば、午後の給餌の際には普通に立って餌を食べていたとのこと。
起立不能になった状態からすると俄かには信じがたいのです。
そこでツールの出番です。
私の農場では、U-motionという牛の行動を24時間、モニタリング出来るセンサーを装着しています。
そのセンサーの機能の一つにタイムバジェットという、1日の牛の行動を時間ごとに観察出来る機能があります。

黄色と緑色の部分が採食行動等を指しますので、確かに16時前後に採食しているのが分かります。
しかし、本当にこのセンサー機能が正確なのか疑う方もいるかもしれません。

この画像が監視カメラの画像で、当日の16時の画角です。右下の牛がこの牛で、確かに立って食べているのが分かります。
そして、突然立てなくなったのです。

発見時は、時間的に出荷できませんでしたので、翌日まで待っての緊急出荷となりました。
ここでの疑問は、立てなかなった原因です。
1頭で飼っていて、座る際に捻挫したのか?隣の牛と枠ごしに小競り合いをしている最中に痛めたのか?はたまた、猫などに驚きなったのか?
獣医である私でも分かりません。しかし、それくらい出荷前の肥育牛は、繊細で脆いのかもしれません。
出荷当日は、深水先生の力も借りて、皆んなで立たせて、歩いて出荷出来て良かったです。