2023年1月12日〜13日に、熊本県家畜市場にて黒毛子牛のセリ市が開催されました。
令和5年度、最初の競りです。
例年ならば、年末の枝肉の高値と大量に出荷した分の補充などで、子牛は高値となります。
しかし、今年はというと、昨年末の枝肉の価格が伸び悩み、年末のお祝儀感が全く感じられなかったというのが、多くの肥育農家の感覚だったと思います。その影響なのかセリ価格は下げとなりました。
第①日目のセリ結果は以下の通り。 ↓
去勢 710,390円(前回比-46,582円)
メス 619,807円(前回比-56,235円)
第2日目のセリ結果は以下の通り。
↓
去勢 686,248円(前回比-23,509円)
メス 552,054円(前回比-47,726円)
両日の平均セリ結果は以下の通り。
↓
去勢 698,979円(前回比-34,088円)
メス 585,359円(前回比-54,210円)
大手の企業畜産も含めて、購買意欲は低くく、血統と牛も良く手頃のラインは、70万未満で落ちる感じでした。
そんな中で、特に際立って高値だったのが、「福之姫」の産子でした。牛からすると10万以上高い印象でした。
前回もお話した通り、1月というのは、九州管内枝肉共励会用の導入月でもありますので、九州の系統の農家さん鼻の息は荒くなります。
特に現在の枝肉結果からすれば、安福久や美国桜母体の「福之姫」の産子を探していると思います。
初日には、ずば抜けた福之姫がいなかったのですが、2日目に「1頭」いました。
誰がみても、この日のトップだったと思います。
それも、第2日目の「最初(1番目)」の上場だったのです。
福之姫×安福久×勝忠平 (276日齢 356kg)
日齢的には、九管候補に当てはまるのですが、私の農場に連れていくと確実に900kg以上になるので、諦めました。
やはり、見ている牛は皆同じですね。