夏の体験実習の時に助産の動画があったので、ついでにお産のお話です。
シェパード時代も含めて、以前のルーチンでは、娩出後に胎児を逆さ吊りにして羊水を吐かせていました。
先日の動画では、勢い余って、胎児を娩出させてしまいましたが、通常の立位(立ったままのお産)の分娩では、牽引の途中で、胎児の羊水を吐かせるようにしています。
この動画のポイントは、羊水を吐かせるところですが、他にもあります。
牽引の途中で、助産者が産科ロープの牽引の方向を修正しているシーンがあります。これは、往診での難産介助でもあるのですが、農家さんが牽引する際に、力が入り過ぎて、牽引の方向が間違っており、力が上手く伝わらない時があります。助産の際は出来るだけ落ち着いて引く方向を確認しながら牽引します。
また、最後に胎児が出る際に、胎児を抱きかかえていると思います。これは、立位のお産では、とても大事にしているポイントです。多分、娩出時に床に叩きつけるよりも、胎児へのショックは全く異なるのではないでしょうか。
助産の方法は、地域や農場によっても色々あると思います。また、他の農場のお産を見る機会も少ないと思います。
良かったら参考にしてみてください。