熊本経済連では、生後28ヵ月以上で4等級のBMS 6以上の枝肉を「和王」という銘柄牛としています。
よって、病畜以外は基本的に生後28ヵ月になるまでは出荷することはありません。
しかし先日、「和王」まであと4日足りない牛を急遽出荷しました。
その枝肉を検品に行くと、先ず経済連の担当者から、
「枝肉に穴が空いている。」と言われました。
?????
なんのことだか意味が分かりません。
実際に枝肉を見てみたら、びっくらこきました。
右半丸のわき腹付近が、削られて穴が空いています。
「これだけでは終わらないよ。」
と言われ、今度は、左半丸を確認すると・・・!!
少し分かりにくいので解説しますと、バラの筋肉の中に血腫があり、その回りは、ズル(水腫)になっているのです。外から角突のアタリとは異なっています。
ここまでのものは、病畜以外では見たことはありません。
この牛というのは、8月後半より左後肢の跛行を認めたため、1頭で管理しており、出荷を決断した3日くらい前から食欲が落ちていました。
モモズルくらいは覚悟していましたが、 本当にビックリしました。
ちなみに血統は、若百合-芳之国-百合茂です。
枝肉自体は乾いており、品物も良く枝肉重量 600kg BMS11でした。
担当者は、長く寝ていたことによる床ズレではないかと言っていました。
しかし、少し動きは緩慢ではありましたが、1日2回は起立させていましたし、U-motionを装着してましたが、アラートが発報していないことなどから、急激な行動の異常は考えにくいです。
誰か知見がある方は教えて下さい。