近くの流通センターで、対米輸出用の枝肉販売が2頭ありましたので、検品に行ってきました。
①福之姫×安福久×百合茂
枝肉重量 571.3 kg
A-5 BMS 12
ロース 90 バラ 9.3 歩留基準値 78.6
瑕疵 ウ(両カタ),カ(左バラ)
②美津忠×直太郎×安福久(自家産)
枝肉重量 513.6 kg
A-5 BMS 10
ロース 72 バラ 8.2 歩留基準値 75.6
瑕疵 ウ(左カブリ)
通常、佐々畜産では「和王」となる28ヶ月齢以上で出荷しています。
②の自家産の牛は、生後26ヶ月齢の早出しとなりました。
というのも、この個体は何度も起立困難を繰り返しており、深夜も含め、5回は助けに行っていました。
本来ならもう少し肥育したいところではあったのですが、起立困難で死亡という最悪の事態を避けるため、早期出荷に踏み切りました。
実際、枝肉を見てみても乾いておらず、まだ少し若い感じがします。
しかし、このように起立困難を繰り返す個体は非常にリスクが高いため、獣医師の観点からも、早期出荷をお勧めしています。
せっかくの命を無駄にしないために。