子牛を自然哺育で飼養している農家さんにとって、最も頭の痛い問題が「下痢」ではないでしょうか。
哺乳期であれば、母乳性白痢が多いですが、哺乳を制限してもなかなか治らない場合、感染性の下痢である可能性があります。
そんなとき、原因病原体を調べるキットがあることをご存知でしょうか?
「仔ウシ糞便中のウイルス検出用ストリップテスト」
(コスモバイオ株式会社)
仔ウシの糞便に含まれるロタウイルス、コロナウイルス 、クリプトスポリジウム、大腸菌を迅速に検出するストリップセットです。
やり方は簡単で、10分程度で結果が出ます。(あまり見やすい写真ではなくてごめんなさい。)
この検体では、ロタウイルスが陽性となりました。
佐々畜産では、哺乳期の子牛がしつこい下痢になった場合、調べてみるとこのロタウイルスが検出されることが多いです。
そのため今では、「うちの農場にはロタウイルスがいる」ということを頭に置いて、下痢の治療を行っています。
各農場にはそれぞれ潜伏している病原体があると思います。何検体か検査してみると、自分の農場にいる病原体の傾向が分かってくるので、それを念頭に入れておくと、対応しやすく、また心が軽くなる気がします。