すごいぞ!検蹄器!

すごいぞ!検蹄器!

先日、後輩の獣医師から跛行が治らないとのことでヘルプの依頼。

分娩後の繁殖母牛で、鎮痛剤やカンフル剤を塗布するも、左前肢を全く負重せず、フラミンゴ状態でした。

跛行の感じから、蹄付近を疑い削蹄枠に入れて蹄検査を実施する運びに・・!!

しかし、獣医師になって15年以上経ている私ですが、唯一自信がないのが蹄病の治療。

肥育を中心に診療していると、蹄病と言えば趾間腐乱ぐらいで、後は削蹄師さんに御願いしてきたため、症例数も少なく 自信がありません。

とりあえず、柳葉刀で蹄底部を綺麗にしましたが、目視では異常無し。

次に手で圧痛試験を行うも反応無し、困ったなー、蹄では無いのかも?

最後に、以前指定獣医師の勉強会で習った検蹄器を使用してみると・・・。

これだー!!と興奮気味になり、患部を、削って見ると、蹄底部の先端は、空洞となっており、内部は腐敗壊死していました。

後は、内部を壊死部を除去後にガーゼとベトラップで保護し終了。

帰りは、なんとか負重できるようになりました。

検蹄器の有用性に感動すら覚えました。