一昨日の日曜日までは、4月上旬なみの暖かさでしたが、月曜日からは一転し、寒の戻りとなりました。
久々のコンサルでしたが、あまりの寒さに何度も挫折しそうになりました。
でも気温は、通常の1月の平均的な温度です。
結局、前日までの気温が異常に暖かく、急激な変化に適応できずに、体感的に寒く感じたのだと思います。
そのコンサル中の出来事ですが、肥育後期の牛で、重度の皮膚病に罹患した個体に遭遇しました。
そうです、「シラミ」です。
全身の瘙痒感のため、枠の角などに全身をこすりつけています。
出荷前のため、アタリの心配もありますし、この個体もそうですが、痒みのため食欲も落ちてしまいます。
すぐに、バイチコール(エランコ)、を塗布して貰うようにお願いしました。
さらにビタミンAは先日補給されていたので、飼料にドン八ヶ岳(ゼノアック)を100g×5日間の添加をお願いしました。
ドン八ヶ岳といのは、亜鉛を含むカルシウム剤です。
シラミというのは、フケを餌としますので、ビタミンA欠乏症の個体というのは、シラミが酷くなりやすいのです。
よって、重症の個体では、駆虫薬のみではなく、併せてビタミンAの補給や皮膚の代謝を良くする「亜鉛」などを補給してあげると、治癒が早くなると思います。
実は、この個体に遭遇する前から、我が家でも今年はシラミの重症例が多いような気がしていました。
通常は、初冬からシラミが出始め、重症な個体は、3月上旬くらいから多いようなイメージでした。
しかし、今期は先日のように暖冬が続き、シラミが春先と勘違いして増殖している可能性があります。
これも異常気象の影響なのかもしれませんね。