久々の緊急屠畜が我が家で発生しました。
緊急屠畜とは、通称「病畜屠殺」のことを言います。
言葉の響きからは、生命の危機のようなさ重症をイメージしますが、その月の出荷予定以外は、すべて病畜での屠畜となります。
今回の牛は、生後26ヶ月齢の去勢で順調に肥育出来ていた牛ですが、先月くらいから、後肢が弱く、起立させる時に補助が必要でした。
それが今月に入ると前肢も腫れてきて、起立困難も発生するようになったため、苦渋の決断でした。
枝肉成績は以下の通りでした。
福之姫×美津百合×安茂勝
枝肉重量 496.7 kg
Ａ-5 BMS 12
ロース 64 バラ 8.7 歩留基準値 76.0
瑕疵 カ（左バラ），エ（左スネ）
スネのアタリは、無理に立ち上がる時に滑ったりして打っていたのかもしれません。
とにかく、今回は無事に出荷できてよ良かったです。
途中出荷は、通常出荷に比べて月齢も若く、「病畜」扱いになると特に、枝肉価格も安くなってしまうことも多いので、もう少し、もう少しと、粘りたくなります。
しかし、もしものことがあっては元も子もありません。
どこかで踏ん切りをつけて、決断することも大切です。