昨日、近くの流通センターで、枝肉販売が3頭ありましたので、検品に行きました。
① 福之姫-安福久-平茂勝
枝肉重量 565.5kg
BMS 9
ロース 59 ㎠
バラ 9.6cm
歩留基準値 72.5
② 福増-百合茂-勝忠平-安平(自家産)
枝肉重量 547.6kg
BMS 12
ロース 90 ㎠
バラ 9.7cm
歩留基準値 79.5
③ 美津照重-芳之国-百合茂
枝肉重量 479.2kg
BMS 12
ロース 66 ㎠
バラ 7.8cm
歩留基準値 75.7
①の福之姫は、本当に「福之姫」かと、疑う程、芯サシがありませんでした。
また、①の割面をよーくみると分かるのですが、芯の回りに「脂」が巻いています。
「日々の出荷牛」を見て頂いている方は分かると思いますが、普段の枝肉では、ほとんど見られない枝肉のカミです。
また、このように芯周囲のカミがみられる個体の多くは、芯も小さくサシも弱い傾向にあります。
ここで、この「カミ」の原因を考えてみます。
実は、このような枝肉の一番の原因は、導入時の素牛の問題なのです。
導入時に過肥な素牛を導入した場合に、私の農場では、このような枝肉になることが多いです。
この①の枝肉の導入時の表現型は覚えていませんが、血統が「福之姫」であることから、少し妥協して選畜したのかもしれません。
やはり導入牛の選畜で一番大切なことは、血統ではなく、「牛」で取ることだと思います。