去年の頭くらいの販売から、導入価格が安い牛たちの出荷が始まりました。
現在導入している素牛と比べると、とてつもなく安く感じます。
感覚としては、半額くらいです。
もちろん、この時は枝肉相場の下落が原因で、子牛市場の平均自体が低かったのです。
この時の競りでは、裾物の方が安いと感じたので、安い牛たちを主に導入していました。
そんな時、
「佐々さん、あの素牛で、枝肉重量を何キロくらいとるつもりね?」
と、知り合いの農家さん何人かから聞かれました。
私は、「500kgくらいではないでしょうか?安いので合うと思います。」と答えたのを覚えています。
多分、私が普段よりDGが低くて低価格帯の牛を導入しているので、興味があったのだと思います。
それから約2年が経過し、この時の安い牛たちの出荷がほとんど終わりました。
下の表を見て下さい。
すべて去勢で、45万(税込み)以下の導入牛をピックアップしました。
落とし値で、約40万以下だと考えて下さい。
↓↓↓


少し前の日々のニュースで紹介したように、昨年の去勢全体の平均枝重が約540kgだったので、若干枝重は小さいですが、500kg以上は取れているのが分かります。
また、平均BMSに関しては、昨年の全平均より高い結果となり、販売価格に関しては、全平均より低い価格となりました。
しかしながら、この結果で注目すべきは、増加額(販売価格 − 導入価格)です。
20ヶ月間の餌代を含めて、今の肥育経費は最低でも60万円ですが、これらの安い牛たちでも、増加額が60万以下の牛はいません。平均で90万円を超えているのです。
つまり利益率がとても高いことが分かります。
もちろん、「安ければ良い。」という訳ではありません。
一般的に見た目が小さい牛たちは、競り値が安い傾向にありますが、今回の結果から分かるように、小さいけれどもサシはちゃんと入っています。
私は、この牛たちがただ安いから買ったのではなく、ちゃんとウチの農場に合う牛を見極めていった中で、小さめの牛たちを選んで購買したということなのです。
逆に、最近導入している牛たちは、相場感からすると、裾物の方が高いと感じるので、平均価格より高い、大きくなりそうな牛を導入しています。
肥育農家というのは、今みたいに素牛価格が高くても、導入しなければ経営を継続出来ません。
しかし、よく探せば、今回紹介した牛たちのように後伸びするような子牛もいるはずです。子牛市場を回って、「掘り出し物」を集めるのも生き残る術かもしれません。
